column】住宅金融新時代シリーズ@ モゲージローンで新たな動きが続々
 Byハウジングトリビューン/2006.26

 11月に入って、モゲージバンクを取り巻く環境に変化が見られ始めている。SBIモゲージや日本モゲージサービスでは新たなサービスを展開。また、公庫と提携はしていないが、東京スター銀行でも、モゲージバンクからの債権買取業務をスタートした。モゲージローンについて、新たな動きが生まれている。

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 1.フラット35に8疾病保障特約を付ける

 日本で初めてのモゲージバンクであるSBIモゲージでは、このほどカーディフ損害保険と提携し、8疾病保障特約付住宅ローンの取扱いを開始した。
  疾病保障付きの住宅ローンは、もともと大手都市銀行が得意としていた住宅ローン商品。今回の提携で、モゲージバンクでも同様の商品をラインナップしたことになる。
  8疾病とは、ガン・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎のこと。
  住宅ローン利用者がこの8疾病で就業不能となり、月々の特定返済日まで継続した場合、月々の返済を最大12ヵ月分まで保障する。12ヵ月を超えて継続した場合、住宅ローン等利用者の債務残高相当額を保障する。
  利用対象商品は、同社のスーパーフラット35、スーパーフラット35プラスα、グッド住宅ローン、グッド投資ローン。フラット35でも疾病保障が付けられる。
  対象は20歳から80歳までで、利用者は特約料を年払いでSBIモゲージに支払う。平成18年12月1日の住宅ローン増団受付分から取扱いを開始した。

 

2.フラット35と併用できるオリジナル住宅ローンを提供開始

 また、中小の工務店・ビルダーと提携して住宅・ローン・保証などのワンストップサービスを提供する日本モゲージサービスでも、このほどオリジナル住宅ローンを開発した。
  この住宅ローンは、住宅購入価格の100%まで融資可能な変動・短期固定金利型住宅ローン。商品名は「MSJオリジナル住宅ローン」となる。
  「MSJオリジナル住宅ローン」は単体でも利用できるが、フラット35との併用も可能となっている。
  変動金利および3年・5年・7年の一部固定金利という4種類から、消費が自由に設計できる住宅ローン商品となる。
  このオリジナルローンは、日本モゲージサービスと提携するビルダー・工務店のローンコンサルティングを経て、同社が申し込み受付・審査・融資実行を行なう。実行後は、地域金融機関等に住宅ローン債権を譲渡する。
  提携するビルダー・工務店は、店頭で住宅購入と一緒にフラット35や「MSJオリジナル住宅ローン」の手続きを行なうことができる。

 

3.モゲージバンクから住宅ローンの買取業務を開始

 また、東京スター銀行では、フラット35を取り扱うモゲージバンクから住宅ローン債権の買取業務を開始した。
  この買取業務より、モゲージバンクから借り換えローンや第二抵当ローンなどを買い取ることで、フラット35を補完する機能をモゲージバンクに提供する。
  住宅ローン債権の買取スキームは下図の通り。モゲージバンクは住宅購入者に対して審査とともに融資を実行。東京スター銀行は、モゲージバンクが融資した住宅ローン債権のうち個別の条件を評価し、譲渡の合意が成立したものを買い取る。
  買取後は、東京スター銀行の関連会社であるTSBキャピタルが保証する。住宅ローン債権の管理回収業務は東京スター銀行が行なう。また将来的な証券化等を検討し、効率的なポートフォリオ管理を実施する。
  この買取によって、モゲージバンクは現在公庫が対象としない変動金利型住宅ローンや固定金利特約型の住宅ローンを取り扱うことができるようになり、取り扱い商品を拡充することができるという。
  同行では、フラット35を補完する機能をモゲージバンクに提供し、同行の住宅ローン・ポートフォリオの多様化および拡大を図っていく。

東京スター銀行 モゲージバンク